
機器仕様、チューブレイアウト、パスなどの情報を始め、熱交換器の履歴をバンドル単位で管理できます。
バンドル更新時のバンドル仕様(チューブ材質・チューブ本数)などの変更にも対応できます。

サンプリング、渦流探傷、超音波探傷など各種検査手法ごとの検査計画が立案できます。
計画方法は、TBM※計画機能だけではなく、腐食率、余寿命からの適性検査時期を算出するCBM※計画機能も有しており、抜けのない検査計画が立案できます。
また、検査対象箇所、リチュービング箇所などをチューブレイアウト上に表示した作業指示書も出力できます。
※Time Based Maintenance(時間基準保全)
※Condition Based Maintenance(状態基準保全)

チューブの内面と外面の肉厚データを個別に取り込めるので、内外面ごとの腐食傾向の確認や寿命評価が可能です。
内外面トータルの最小値による寿命評価も可能です。

直管部とU部の肉厚データを個別に管理できます。
また、解析機能の環境設定により、U部のデータを解析に利用するか否かの指定も可能ですので、U部データはあくまでも参考値としてデータ登録しておくこともできます。

工事内容や検査方法別の計測結果が登録・管理できます。
登録・管理できる内容として、検査結果要約やチューブ1本1本ごとの実測値、極値解析結果、材質変更、プラグ打ちなどの情報が上げられます。
また、これらの情報を元に腐食率、余寿命の自動計算も可能です。
交換履歴はチューブレイアウト上からも一覧でき、バンドル単位・パス単位・チューブ単位での交換履歴が一目瞭然です。

登録された計測結果を元に現在の熱交換器の状態を評価・解析できます。
各年の計測結果、極値解析結果などを元に腐食進展傾向をグラフ化できます。
この機能により、腐食減肉パターンが一目で確認でき、これまで行われてきた単年度の評価に加え、履歴データを有効に活用した腐食管理が行えるため、より信頼性の高い保全情報の解析が可能となります。
また、渦流探傷などの全数検査の結果に関しては、チューブレイアウト上に表示できますので、腐食分布が一目瞭然です。

ユーザーが定義した任意のExcelフォーマットにT-MIC側からデータを流し込める任意帳票作成プログラムを標準装備していますので、Excel帳票を自由に作成することができます。
T-MIC側からは属性を含まないデータのみを出力します。
印刷メニューには、標準帳票の他に任意帳票(Excel)を準備しています。
既にフォーマットが定義されたExcelシートのどのアドレスに対して、どの情報を打ち出すのかを設定できます。
※帳票フォーマットによっては、出力できないものもあります。
※出力時のフォントタイプ・サイズ・色などは、Excel側の定義に従います。

メニュー構成や環境設定画面イメージをA-MISと統一していますので、両システムを利用して頂く際も違和感なく操作できます。

熱交換器チューブ検査では、サンプリング、渦流探傷、超音波探傷などにより、膨大な量の情報を採取します。
T-MIC Version5は保全現場で採取した各種計測結果を標準のExcelシート経由で直接取り込むことができますので、作業効率が大幅にアップします。
また、別開発の熱交換器チューブサンプリングシステムとの連動により、現場で採取した実測肉厚データのより効率的な読み込みも可能です。